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日本の城の魅力とは?

12天守の中でも貴重な五層天守 松本城

お城と聞いて真っ先にイメージするのは天守。

意外なことですが、天守は安土桃山時代から江戸時代初期というとても短い期間にだけ建てられました

平和な時代になると徳川幕府によって城の工事は厳しく制限されたのです。

また高層建築物である天守は落雷や地震に弱かった。火事で燃えてしまったり崩れたり、さらに空襲で焼失するものもアリ。

そんな中、現在まで残っている奇跡の天守を「現存天守」と呼んでいます。

全国でわずか12基

松本城は老朽化で傾いていたのですが、地元の方の尽力によってその姿を残すことができました。

現存12天守の城では、奇跡に感謝して見学したいですね。

現存12天守】 弘前城・松本城・犬山城・丸岡城・彦根城・姫路城・備中松山城・松江城・丸亀城・松山城・高知城・宇和島城

徳川家康ゆかりの城浜松城 天守台の大きさに復興天守が合っていないのがわかります?

金の鯱で有名な名古屋城天守は空襲で焼けてしまったのですが、古写真などを参考に見た目そのままに再建されました。

広島城や岡山城、大垣城なども外観はほぼ昔のまま再建。

現代工法によるもので中は資料館になっていることが多いです。

白石城や掛川城、大洲城は木材を用いて昔の姿の天守を再現

金沢城は美しい鉛瓦と海鼠壁の櫓が連続して再建され、内部も見学できるようになっています。金沢城の記事はこちら

大阪城天守は上が豊臣、下が徳川というハイブリットな造りですが、馴染み過ぎて全く違和感を覚えません。

静岡県の浜松城は、小さな天守を再建したので天守台が余っているのが面白いです。

再建された城は「正確でない」と言われますが、ツッコミどころも含め楽しむポイントが沢山隠れています

再建建物がある主な城】 松前城・会津若松城・小田原城・白河小峰城・新発田城・松代城・甲府城・駿府城・和歌山城・篠山城・今治城・佐賀城・熊本城など

武田勝頼が織田信長の侵攻に備え築いた新府城 未完成のまま破却された

今は建物もなく土台しか残っていない城。

これがとんでもない魅力を秘めています。

多くは戦国時代に築かれたもの。

織田信長や武田信玄、上杉謙信や毛利元就、豊臣秀吉・徳川家康など有名な戦国大名たちが覇権を争った舞台です。

そのまま江戸時代まで使われることもあり、実は小田原城の地下には北条氏が築いた古い城が眠っています。

山梨県の新府城は武田信玄の息子勝頼が甲斐を守るため築いた城。

織田信長によって攻撃されわずか70日程しか地上に存在しなかった幻の城です。新府城の記事はこちら

どうしてこの場所に城が築かれたのか。

よく見ると川があったり崖があったり・・弱点には巨大な空堀が。

そんなところに目を向けると時間はあっという間に過ぎます。

また領主の威厳を示すための城も。

織田信長が築いた安土城は史上初の天主を持つ城として有名

現在は石垣しか残っていませんが、現地に行けばその姿が不思議と見えてくる気がします。

主な戦国の城】 向羽黒山城・春日山城・躑躅が崎館・小牧山城・小谷城・箕輪城・一乗谷城・備中高松城・吉田郡山城・高嶺城・志布志城・肥前名護屋城など